2009年8月20日木曜日

法令解釈の類型の具体例

法の解釈→【広義】では法の欠缺を補充する機能

◇法規的解釈=立法解釈、法定解釈 :立法段階で行う法の解釈。

◇学理的解釈

→1.文理解釈 ∋ 字句解釈、文法解釈 :法文の字句に忠実な解釈

→2.⇔論理解釈=条理解釈 ∋ 以下、箇条書き  :法文の字句より論理的意義を重視

・拡張解釈  cf. 拡大解釈

 - 刑38Ⅲ 法律→一切の法令を含む

・縮小解釈

 - 民177 第三者

・反対解釈: 法文p→q から¬q→¬pを導く推論(p,q:概念、文章)。

 - 民737Ⅰ 未成年者 婚姻の父母同意必要 → 成年は不要

 ・「登記がなければ第三者に対抗不可」→「登記があれば第三者に対抗可」

 ・「都道府県の名称を変更しようとするときは、法律でこれを定める」

  →市町村(∈都道府県以外のもの=地方公共団体)の名称を条例の改正によって変更可(地3Ⅲ)

 ・「時効の利益は予め放棄不可」→「時効完成後は、時効の利益を放棄可」

 ・「一切の法律、命令、規則、または処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する」

 →条約(∈一切の・・・処分以外のもの)に対する違憲審査権はない


・類推解釈: 類推適用を行うための解釈。

 - 不法行為の損害賠償の範囲 ← 民416

・勿論解釈

 - 民738  成年被後見人 婚姻の同意不要 → 他の制限行為能力者はいわずもがな

・変更解釈

◇ 目的論的解釈: 法令の目的や趣旨に重点を置いて妥当な結論を導こうとする手法

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