2010年2月17日水曜日

問題文の性質


【例】内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、指名し、当該指名は、他のすべての案件に先だって、行うが、衆議院と参議院とが異なった指名の議決をした場合に、法律の定めるところにより、両議院の協議会を開いても意見が一致しないとき、又は衆議院が指名の議決をした後、国会休会中の期間を除いて10日以内に、参議院が、指名の議決をしないときは、衆議院の議決を国会の議決とする。

上の文章は現行日本国憲法を根拠として「正しい」。が、一見複雑な構造にみえる。
主述の係り具合でみれば次の三つに分解:
・内閣総理大臣→指名
・指名→先立って行う
・異なる指名の議決→参議院の議決を国会の議決とする
分解された各主述も「正しい」。
つまり、
「正しい命題を並列的に結合した場合、結合してできた命題も正しい」(※)が成立する文といえる。

・命題・問題の複雑化とは?
 ・単純な命題の結合
 ・結合といっても態様が1つは限らない→組み合わせ論


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