2010年4月7日水曜日

転職とHRプロのアドバイス

職種AからBへの転職

1.本人が転職したいか                    
    →希望→適性問題へ
    →希望は特にない
2.本人に適性があるか
    →ある→転職あり
    →ない→却下

普通、世の中の転職活動というのは、本人の希望があってこそ(私的自治の原則)が大前提と思われている。
それが転職の全てではない。本人に転職の意向がなくとも、職種Bに適性があり、Bで力を発揮できる環境があり、かつ、現在の職種Aで本人の力を遺憾なく発揮していないのであれば、人材の適性配置・適材適所という観点からHRマターとして、何らかの現状変化を起こせれば考えるはず(個人の願望ではなく、一歩引いた
より大局的な視点から)。

今回の事例は、本人がBに転職する希望はないが、B適性があるとHRプロが見抜いたときである。
→プロによる説得→本人の納得あり→転職希望が後行で発生
        →納得なし→転職なし

今回、ろくな準備もなく、人事関連部署の面接を責任者から受けたわけだが、正直、候補者自身である私自身に転職の強い意思はなく(ハングリー精神は見えなかっただろう)、見えないところで一方的に話が進むことを警戒することからやや後ろ向きでもあり、かつ、面接責任者も候補者のやる気を感じ取れずに終了した。そうした疑問点を責任者は感じ、面接設定を進めたHRプロに報告し、議論を行った模様。
しかし、つるの一声で面接実施を設定したHRプロは違う考えをもっていた。彼は、候補者に現在Bキャリアはないが、能力を発揮できる可能性と、現HR環境における候補者のような適性を有する人間が必要と考えた。


今回の経験で分かったこと。
1.本人に転職の意向がなくとも、転職について考える必要な場面が訪れることはあるし、かつ、転職とは何かを考えさせてくれる、貴重な示唆・考えを示し、他人である私の成長を願い働きかけてくれる人が世の中にいるということ。

そうした他人の思いやり、慧眼に敬意を払い、信頼を置くことで一歩踏み出し、物事が進んでいく場合もある。いずれにせよ、惰性でなく、自分から転職を考えさせてくれる貴重な機会を提供してくれたことについて、要は本人が一見望んではいないのだが、価値ある示唆と指導を与えてくれたことについて感謝せねばなるまい。

2.刺激・きっかけ、機会・チャンスの付与があれば、これを惜しみなく使え、頭を使え。

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