2009年10月24日土曜日

法と規範、法の分類

規範

・社会規範:社会のルール。社会あるところにルール(規範)あり。

規範の【例】:

 法、道徳、慣習、宗教



規範の機能は以下。

法規範

 ・規制対象:人の外部的行為

 ・国家権力による他律規範


法規範の3種類の機能

1.行為規範:

  人の行為の規律

2.裁判規範:

  行為規範を守らなかったときの解決基準を示す。

3.組織規範:

  統治機構に関する規定等、直接には人の行動を規律しない組織に関する準則。

法規範の特徴

 ・人の行為選択の基準となりうる

 ・国家によるサンクションを伴う

 ・社会秩序の維持を目的とする



【例】契約書

・紛争処理規範


・道徳規範

  規制対象:人の内面

  自立規範


・宗教規範

 【例】隣人を愛せよ


法の分類(法源)

・制定法⇔判例法

・成文法⇔不文法

・慣習法、事実たる慣習(民92)(法的確信の有無の違い)

 慣習法の成立要件:繰り返し行われていること、法的確信が形成されていること

・条理=ものの道理 cf. 裁判事務心得3条

・公法:「公的機関」の設立と運営に関するルール

 【例】憲法→国家機関と機関の構成員たる公務員について規定

・私法=市民社会の法  

 歴史的にみれば、国家機関の関与・介入の必然性はない。

 私人間紛争について、サンクションを公平・確実に実施する機関という消極的役割を期待されていた。

 →民事不介入の【理由】、民事裁判における消極的介入の一側面の説明となる。



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